おもちゃの日常

この間彼に会って、彼から「洗っておいて」とシャツと下着を渡された。
どうしよう･･･すごく嬉しい。
香水も何もつけてない、一日汗をかいた彼の匂いが私は大好き。
何だかちょっと変態っぽいけど、いつも会うと思わずクンクン匂ってしまうほど好きだから仕方ない。

シャツと下着を預かってきて三日、まだ洗ってませんごめんなさい。
だって洗ったら匂いが消えちゃうし、寂しいじゃない！
ただでさえ今月はもう会えないかもしれないから、匂いだけでもと思ってしまう。
でもこんなこと言ったら多分また「Hanaのほうが俺より変態」って言われてしまいそう。
でも一人でシャツを引っ張り出してクンクンしてる姿はさすがに変態っぽいかもしれない･･･。
ちょっとだけ、匂いが消えるまでだけだからって自分に言い訳しながらも毎日クンクン。
彼の匂いの香水とかあったら毎晩つけて寝るのになぁ。

ああ、本当にこんな姿だけは彼に見せられない。
ある意味こんなとこを見られるほうが露出なんかよりも恥ずかしいかも、なんて思ってしまったりして。

よく冷えた生ビールを一杯。
おつまみは生ハムとアンチョビとトマトのサラダ。
ああ、すごーーく美味しい。

元々お酒は好きだけど、こんなに美味しいのは今私が彼を待ってるからだって断言できる。
忙しくてキャンセルだった予定を一日ずらしてくれて今彼がこちらに向かってる。
こんなときに飲むお酒のなんて美味しいことだろう。
今すぐ私に尻尾が生えればいいのに、その尻尾をブンブン振って彼を待ちたい。

もう一杯飲みたいけど、そこはぐっと我慢。
彼と会うのに酔っ払ってるのは嫌だから、今のいい気分のまま彼が来るのを待とう。
大好きと嬉しいで、幸せなほろ酔い気分。

今週彼と会える予定だったけど、彼にちょっとトラブルがあって中止に。
昨日までは今月一回しか会えないってウジウジしてたけど、何だか却ってすっきりしたかも？
だって聞いてみたらすごく大変そうだし仕方のないことだもんね。
それよりも最近色々と大変そうな彼のほうが心配になってきた。

彼は大人で精神的にとても強そうに見えるけど、人間だから完全無欠ってわけじゃない。
私と一緒に眠った夜に、よく嫌な夢を見てうなされることがあるのも知っている。
それがトラブルを抱えているときに多いことも。
だからできるだけこういうときは彼を一人で眠らせたくない。
彼のそばにいて、彼が少しでもゆっくり眠れるようにマッサージしてあげたい。
嫌な夢を見て目が覚めたとき、そばにいて「大丈夫だよ」って言ってあげたい。
それだけできたら他には何もできなくてもいいのに。
私の寂しさなんて、彼の大変さに比べたら何でもないことだ。

どんなに願っても、会えない距離が縮まるわけじゃないから仕方ない。
でもどうか、今日は彼が嫌な夢を見ませんように。
どうかゆっくり眠れて明日には少しでも元気になっていますように。
願うことしかできないけど、どうかお願い。

こんなに好きになってごめんなさい。
面倒くさいことばかり言うおもちゃでごめんなさい。
ごめんなさい。

「好きだ」とか「愛してる」とか、言葉だけに意味はないとわかってる。
そんな言葉がなくても彼は私を大切にしてくれてる。
遊んでくれる、話を聞いてくれる、力になってくれる。
でも時々、ほんの少し寂しくて仕方なくなる。

一度だけでいいから「好き」って言ってくれないかな。
私が彼にとって特別で、そばにいてほしい存在だって思ってくれないかな。
私に抱いてる感情が何のか少しだけ教えてほしい。
聞けば答えてくれるのはわかってるけど、怖がりの私は聞けないままでいる。

本当はこんなことにこだわる自分は嫌だ。
彼が前に言ったように、態度だけ見ればたくさんかまってもらってるのはわかるから。
でも女だから、そんなつまらないことが気になって仕方ない日もあるんだ。
これは彼のせいじゃなくて、すぐ不安になってしまう自分の中の問題なんだけどね。
私はもう少し大人にならなきゃいけないなぁ。

※この下は性的な表現を含んだ文章です、18歳未満の方は回れ右